血塗れ将軍に出会う
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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そうだなあ。
なんて思うけれど、実は決まっている。
では、さっそく。
私の20年間の中での青春時代は高校2年生でした。
周りは漫画、アニメ、ゲームの話ばかり。
その中で一人だけ、よく小説の話をする友人がいました。
その子に勧められて読んだもの、それはドラマ化や映画化にもなった医療ミステリー。
海堂尊著「ジェネラル・ルージュの凱旋」。
私の青春を詰め込んだアルバムのようなもの。
恋も友情も喜怒哀楽、全てを詰め込んだ宝石箱。
表紙を一たび開けば、躍る黒い文字。輝くのは言葉から伝わるイメージ。
ああ、今思い出しても心躍る。
世間知らずで人見知りで外の世界の常識を知らない私を引き留める。
そんな一冊。
青春でもあり私の心臓を射止めた本。
物語はもちろん、面白い。
ミステリーらしくなく、アクションが多いような気がする。
そして、なによりっ、登場人物の「速水晃一」がかっこよすぎるのだっ。
ドラマでは西島秀俊が演じていたような気がする。
速水先生がかっこよすぎて「速水晃一」という文字列だけでもドキドキする。
今でもドキドキする。
また読み直そう。
あのときめきをもう一度。
というわけで、私の「青春の一冊」でした。
本を読むのが好きな人でも、
特別な一冊があるのと無いのとではまた読み方も違うのだと思います。
自身を高めるのも良し、
現実から逃げ出すためでも良し、
知識を豊富にするためでも良し、
本は誰も拒まない。